帯電バー事例|鉄板への紙の静電吸着(仮固定で位置決め効率化)
帯電バーを用いて紙を鉄板に静電吸着し、一時的に仮固定。位置決め作業の効率化と加工・印刷時のズレ抑制により、品質の安定化とコスト削減を実現します。
紙を鉄板へ均一に吸着・仮固定する方法!
紙へ静電気を付与し、鉄板へ均一に静電吸着させることで、仮固定状態を作り出せます。これにより位置決めが簡便になり、加工や印刷の工程でも紙がズレにくく、歩留まり改善に寄与します。
使用例
紙を帯電させた後、鉄板上に静電吸着させて仮固定。位置決め後の加工・印刷にも有効です。
導入効果
- 鉄板に紙を均一に静電吸着し、一時固定が容易に
- 仮固定で位置決め作業が効率化
- 加工・印刷中も紙がズレにくく品質が安定
メリット
- 仮固定により作業効率が上がりコスト削減
- 静電吸着は繰り返し利用可能で資材浪費を防止
- 位置決め精度の向上で不良・手戻りを低減
技術的優位性
- 面内均一帯電:帯電バーにより広い面積でムラの少ない吸着を実現
- ハンズフリー運用:固定設置で長時間の連続作業に適合
- 高圧ケーブル不使用:取り回しが良く、既存ラインにも省スペースで実装可能
解決できる課題
- 紙の位置ずれ・端浮きによる外観不良
- 治具・テープ使用による手間とコスト
- 段取り替え時の位置合わせ時間の増大
注意事項
表面状態で付着が変化します(油分・酸化皮膜・塗装・表面粗さ・湿度などの影響)。材料・環境に応じて電圧・距離・時間を最適化してください。可燃性ガス雰囲気では使用できません。
導入をご検討の方へ
鉄鋼・紙加工業向けに、紙質や板材の表面状態・工程条件に合わせた最適な帯電条件をご提案します。評価テストも承りますので、お気軽にご相談ください。
使用装置
小型高電圧電源 GTシリーズ(GT80/GT100)
- 最大出力電圧:~80kV、~100kV
- 最大出力電流:~80μA
コロナ帯電バー
- 長さ:140mm~最長1000mm(対象サイズに合わせて設計対応)
- 均一帯電により、紙の静電吸着・仮固定に最適