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【現場対策】ラベルズレ防止の決め手は“静電気制御” ─ 再現で原因を見抜く実践的アプローチ

2026/01/26

<記事の信頼性について>

本記事は、静電気技術の専門メーカーである株式会社グリーンテクノの担当者が制作・監修しています。

株式会社グリーンテクノは、1969年創業。
静電気の「発生・帯電・放電」に関する装置の研究開発・製造・販売を一貫して行う専業メーカーとして、50年以上にわたり、製造業・研究機関・大学など多様な分野の課題解決に貢献してきました。

実際に現場での課題対応を行っている担当者が、導入経験や技術知見をもとに執筆しており、高い技術的信頼性と実用性を担保しています。

 

はじめに──ラベルズレは「静電気」でも起きる

ラベル貼付工程で頻発する「ズレ」「浮き」「剥がれ」

センサーの位置を微調整したり、貼付速度を変えたり、ローラーを交換しても
“なぜか一定の頻度で再発する”という声は少なくありません。

多くの現場で見落とされているのが、
ラベルが帯電し、放電し、吸着・反発力が乱れることによるズレ です。

ラベルは剥離時、搬送時、貼付時など、工程中のいたるところで帯電します。

この静電気が、ラベル貼付の“見えない妨害力”となってズレを引き起こしていることは意外と知られていません。

グリーンテクノは、静電気を 「再現・制御」 できる帯電装置と技術ノウハウで、
こうした “見えない原因”を可視化し、再発を止める 支援を行っています。

 

ラベルズレが発生する主な要因

ラベルズレは、複数の要因が複雑に絡み合って発生します
そのため「この工程だけ直せば解決する」とは言い切れないのが厄介な点です。

原因分類 具体例 対応策の傾向
機械的要因 剥離角度、搬送ローラーの滑り、貼付速度 機構調整
粘着剤要因 粘着力の変化、剥離性のばらつき 材料変更
環境要因 温度・湿度変動 環境制御
静電気要因 剥離・搬送・貼付時の帯電/放電による吸着・浮き 帯電制御・除電

なかでも 「静電気要因」 は非常に見逃されやすく、

機構や粘着剤を直しても再発するケースはほぼ確実に静電気が関与しています。

 

静電気が引き起こすラベルズレのメカニズム

一見ランダムに見えるラベルズレですが、静電気という“力”で説明すると非常に論理的です。

1. 剥離時の帯電

ラベル台紙から剥がす瞬間には必ず摩擦帯電が発生します。

→ 剥がした瞬間から、ズレの種は生まれているのです。

 

2.搬送中の吸着・浮き

帯電したラベルは、ローラーやガイドに吸い付いたり、逆に浮上します。

ライン調整では直らないズレの多くがこの現象に起因します。

 

3.貼付時の放電

貼付面とラベルの電位差が大きいと、「ピッ」と分からないほどの放電が起きます。

貼付不良の根源が「静電気」だと気づいていない現場も多く、
ここが大きな改善機会になるポイントです。

 

静電気を抑えるだけでは不十分 ─ “再現”による原因特定が必要

静電気は目に見えず、測定しても“帯電している”以上のことは分かりにくい現象です。
そのため、「なんとなく除電しておく」という“勘”の対策になりがちです。

しかし、

が分からなければ 根本的な改善には到達できません。

そこで重要なのが「再現試験」です。

グリーンテクノが提供する再現アプローチ

グリーンテクノでは、帯電装置を用いて、
実際の貼付工程そのものを再現し、静電挙動を可視化します。

こうした再現データは、
「現場で何が起きているのか?」 を理解するために極めて有効です。

 

静電気を制御してラベルズレを防ぐ3つのポイント

ラベルズレは「静電気の力の暴走」で起きます。

逆に言えば、静電気をコントロールできればラベルは安定して動き、貼付精度が劇的に改善します。

以下では、現場の改善につながる “制御の3ポイント” をわかりやすく解説します。

 

① 適切な帯電量を与えて“安定した挙動”にする

一般的には「静電気は除去すべき」と思われがちですが、

ラベル貼付の世界では“完全除電”が逆にズレを生むことがあります。

なぜなら、ラベルが完全に無帯電になると、

ためです。

 

一方で、適切な帯電量をラベル側に与えることで、ラベルの動きが安定します。

たとえば

といった効果が得られ、

ラベルの“軌道そのもの”を静電気で安定化できる のです。

 

② 貼付直前の“電位差”を整え、放電反発を防ぐ

ラベルと貼付対象物の電位差が大きいと、貼付瞬間に「パチッ」と目には見えない放電が起きます。

これは以下の問題を引き起こします。

ラベルズレの根本原因の多くが、実はこのミクロな放電現象です。

対策としては、

ことが重要です。

つまり、完全除電ではなく、適切な電位差のデザインが必要なのです。

 

③ 再現データに基づき、機構・材質・環境を“静電気仕様”にチューニングする

静電気が絡むズレは、単に帯電の問題ではありません。

“帯電 × 機構 × 材質 × 環境” が複合的に絡んで起きる現象です。

そのため、再現試験で見つけた静電挙動をもとに、以下を総合的に調整する必要があります。

  1. 剥離角度の最適化
    →帯電量のピークを避ける
  2. ローラー材質の変更(導電性・帯電防止性)
    →摩擦帯電の抑制
  3. ガイド位置・速度の微調整
    →帯電量の変動タイミングと動線を計画
  4. 湿度や気流などの環境条件を補正
    →季節変動による帯電差を吸収

 

従来は“機械的な側面だけ”で調整していた現場も、

静電気を含めて設計し直すことで、再発しない貼付工程に進化します。

 

再現試験から導ける改善イメージ

再現試験では、「どこで帯電し」「どうズレにつながっているか」を工程ごとに確認できます。

その結果、機械調整だけでは分からなかった“本当の原因”が明確になり、改善の方向性がはっきりします。

以下は実際の改善に近いシナリオを、短くまとめた例です。

課題 原因 対策・結果
ラベルの貼付ズレ
(±2mm)
剥離時の静電吸着 剥離角度緩和+帯電制御で安定吸着
(ズレ1/5に減少)
ラベルの浮き・剥がれ 貼付面との放電反発 帯電バランス調整で完全密着を実現
搬送途中の
ラベル貼付ミス
ローラーとの摩擦帯電 導電性部材+アース改善で発生ゼロ化

静電気を理解し、再現し、最適化することで、
ラベル貼付は「再発しない工程」へと生まれ変わります。

 

グリーンテクノが支援できること

ラベルズレは、
静電気・機構・環境が複合的に絡むため、
“どこから手をつければよいのか分からない”
という現場も多くあります。

グリーンテクノの製品を使えば、静電気を 「再現・制御できる」 ため、以下のような支援が可能です。

 

・製造現場の静電気環境の考察

 実際の貼付条件を模擬し、どの工程で静電気が影響しているかを考察。

・再現用帯電装置の試験貸出(仮設評価)

 現場で帯電制御の効果を試していただける評価機を提供。

・工程に合わせた静電制御の提案・技術コンサルティング

 機構改善・材質選定・除電/帯電バランス設計を含めて総合的に支援。

静電気という“見えない要因”を明確にし、

再発しないラベル貼付工程の構築をサポートします。

[お問い合わせはこちら]

 

まとめ ─ ラベルズレ防止は“機械対策+静電制御”で完成する

ラベルズレの多くは、調整しても再発する“原因不明の不良”として扱われがちです。

しかし、その裏側には 静電気による吸着・反発・放電 といった、目には見えない力が必ず存在します。

再現試験で工程を正しく把握し、

帯電制御と設計改善を組み合わせることで、

ズレない・浮かない・剥がれない ラベル貼付が実現します。

 

グリーンテクノは、静電気のプロとして、あなたの現場に合わせた最適な改善策をご提案します。

ラベルが“まっすぐ走り、まっすぐ貼られる”工程づくりをぜひご支援させてください。

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