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フィルム・成形現場の浮き・ズレ問題を解消 ─ コロナ帯電バーの活用事例・ポイント解説

2026/01/12

<この記事の信頼性>

本記事は、静電気技術の専業メーカーである 株式会社グリーンテクノ が制作・監修しています。
1969年の創業以来56年、静電気の「発生・帯電・放電」に関する技術を基盤に、
フィルム加工・成形・搬送・検査など、多様な現場の静電課題に向き合い続けてきました。

フィルムの浮き、成形ワークのズレ、小物ワークの安定保持など──
“静電気が関わる微細な不具合”に対して、どう帯電技術を活用すべきか。
その考え方と活用のポイントを、現場目線でわかりやすくお伝えします。

 

こんな課題はありませんか? ─ 浮き・ズレ・保持不良の典型例

■ フィルム/シート工程

 

■ 成形工程(インサート成形など)

 

■ 検査・組立工程

 

これら一見バラバラに見える課題には、実は共通点があります。

“物が安定しない理由の多くが、帯電不足または帯電の偏りによって起きている” という点です。

つまり、適切な帯電を与えるだけで状況が一変することが少なくありません。

 

コロナ帯電バーとは? ─ フィルムやワークを“狙って帯電”させる装置

帯電バーの先端には“針のような放電ポイント”が並んでおり、

そこから静電気の元となるイオンを吹きかけるようにして対象物を帯電させます。

 

対象物に直接触れずに、面全体へ均一に静電気を与えられるのが特徴です。

静電気を“取り除く”除電バーとは真逆で、

帯電バーは「静電気を与える」ことで吸着・仮固定・安定保持を実現します。

 

といった用途に応用されており、

「軽くて動きやすい素材のズレを防止したい」という現場ほど導入効果が現れます。

コロナ帯電バー

 

活用事例 ─ 実際にどのように課題を解消できるのか

以下では、実際の現場で帯電バーがどのように課題を改善したか、ご紹介します。

 

フィルムの“浮き”改善(貼り合わせ工程)

貼り合わせ直前のフィルムが浮いてしまい、作業者が手で押さえながら作業していたケース。

帯電バーを軽く照射すると、フィルムは治具に沿うように吸い付き、

作業の安定性が大きく向上。

位置決めが簡単になり、貼り合わせの精度とスピードが改善されました。

 

搬送ラインの蛇行対策(ラミネート工程)

高速搬送ラインでフィルムが蛇行し、ライン停止が頻発していた例です。

搬送前に帯電バーで帯電させると、ローラーとの密着が安定し、

蛇行が激減。ライン停止回数も大幅に減少しました。

 

型内ワークの仮固定(インサート成形)

成形型へセットしたワークが、流動や静電反発で微妙に動いてしまう問題に対して、

帯電バーでワークを帯電させることで、型面に吸着しズレが解消。

位置ズレ不良が大幅に減り、治具の簡素化にもつながったケースがあります。

 

軽量ワークの保持(検査工程)

軽量部材が検査台上で安定せず、検査の再現性に課題があった例では、

帯電バーによる“軽い吸着保持”が有効でした。

ワークが所定位置に落ち着き、検査効率が改善。

特に画像検査のような精度が必要な工程で効果が出ています。

 

コロナ帯電バーを導入する際のポイント

帯電バーは、設置するだけで“万能に効く”装置ではありません。

効果を最大化するためには、素材・距離・条件といった いくつかの要素を整理したうえで導入することが重要 です。

ここでは、現場が判断しやすい導入ポイントをわかりやすくまとめます。

 

① 材料の種類と帯電しやすさを把握する

素材によって帯電しやすさは大きく異なります。

たとえば、PP・PE・PETなどの樹脂フィルムは帯電しやすく、

一方で紙や金属蒸着フィルムは湿度や表面処理の影響を受けやすい傾向があります。

 

導入前には、次の点を確認しておくと帯電量の調整がスムーズです。

→ 素材の特性を知ることで、必要な帯電量の目安が決まります。

 

② 必要な吸着力(帯電量)を明確にする

帯電バーの出力調整は電源ユニットで行いますが、

“どの程度吸着させたいか” によって最適な電圧・距離が変わります。

 

目安になるのは以下のような用途です。

→ 目的に応じて“必要な帯電の強さ”を決めることが導入の第一歩です。

 

③ 帯電距離・照射位置・ライン速度の最適化

帯電バーは非接触装置のため、

距離・角度・照射時間 によって効果が大きく変わります。

→ 実機で微調整しながら最適な帯電条件を探るのがポイントです。

(※具体数値は素材特性や電源仕様によるため、個別に確認が必要)

 

④ 設置スペースと安全性の確認

帯電バーは比較的自由度が高い設置が可能ですが、

高電圧機器である以上、安全性の確保は必須です。

確認すべきポイントは以下です。

→ 安全を確保しながら、効果が出る位置に設置することが重要です。

 

⑤ 導入前のテストで“相性”を確認する

特にフィルム・不織布・軽量ワークは素材差が大きく、

帯電条件の相性は実際に照射してみないと判断しにくい場合があります。

→ 導入の成否はテストでほぼ決まります。まずは“触ってみる”ことが最善。

 

【まとめ:ポイントの要約】

 

コロナ帯電バーに関するよくある質問

Q.帯電量は調整できますか?

A.はい。帯電バーと組み合わせる電源ユニット側で調整可能です。

 

Q.湿度が高い環境でも使えますか?

湿度が高いほど帯電が弱まりやすいため、

事前にテストして最適条件を確認することを推奨しています。

 

Q.安全性に問題はありませんか?

非接触帯電で、適切な距離を確保すれば安全に運用できます。

高電圧機器のため、絶縁とアースだけは必須です。

 

Q.導入前に試せますか?

はい。有償の貸出評価や現場テストをご用意しています。

 

まとめ ─ 浮き・ズレ問題は“帯電の活用”で解消できる場合があります

薄いフィルムが浮く、搬送中に蛇行する、成形でワークがズレる──

こうした問題は、治具や作業調整では限界があることが少なくありません。

しかし、静電気を適切に与えるだけで安定化できるケースが多く、

帯電バーはそのための 最もシンプルで効果的な手段の一つ です。

浮き・ズレ・保持不良でお困りの際は、

帯電バーによる“静電気を使った安定化”をご検討ください。

 

<お問い合わせ・テストのご案内>

「うちの素材でも本当に効果があるのか?」

「どの位置に設置すれば一番効くのか?」

といった初期検討段階から、評価テスト・選定までサポートしています。

有償貸し出しや帯電テストも可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。

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