簡易静電選別装置
静電選別とは、静電気を利用して対象物を帯電させ、帯電しやすさ(帯電量)や形状・比重などの違いを利用して選別・分離する方法です。たとえば、
- 食品の中に混入した異物(髪の毛や糸くず等)の除去
- ペットボトルの本体と包装ラベルの選別
などに使用できます。
当社では、コロナ帯電バーと高電圧電源(コントローラー+昇圧部)を用いた簡易構成の静電選別装置をご提案しています。研究・評価用途の試験から、対象物に合わせた装置設計まで対応可能です。
静電選別でできること(特長)
- 異物や混入物の“分離・除去”:目視やふるいだけでは難しい混入物の分離を補助
- 材質差・帯電特性差を利用した選別:材料ごとの帯電しやすさの違いを活用
- 試験条件の調整が可能:電圧、距離、バー位置、搬送・回転速度など、目的に応じて最適化
※注意:選別性能は、対象物の材質・表面状態・粒径や形状、含水率、湿度、混在率などの影響を受けます。用途に合わせた条件出し(評価)が重要です。
簡易静電選別装置の構成
【廃ペットボトルと包装ラベル選別の場合】
回転式静電選別装置(イメージ)
構成要素と役割
- コロナ帯電バー:対象物に帯電を与え、材料差(帯電特性差)を引き出します
- コントローラー(制御部):出力設定・ON/OFFなどの制御を行います
- カートリッジ(昇圧部):高電圧を生成し、帯電バーへ供給します
- 回転ドラム(または搬送機構):対象物を一定の条件で通過させ、分離挙動を安定化させます
- アース:安定した帯電・安全運用のために重要です
1セットの内容
- コントローラー(制御部)(GTC)
- カートリッジ(昇圧部)
- コロナ帯電バー(B-140)
- 制御ケーブル(5m)※長さ選択可
- 電源ケーブル(3m)
- アース線(3m)
- カートリッジ固定スタンド(GA-S1)
- 簡易回転ドラムセット(回転ドラム,モーター,取付ベース)
※ カートリッジの極性をご指定下さい。
※ 上記写真はイメージです。選別する対象物に合わせた装置の設計が必要です。
選別の流れ(例)
- 対象物の確認:材質、粒径・形状、混在率、乾燥状態(含水率)などを確認
- 試験条件の設定:電圧、距離、バー位置、搬送/回転速度、アース条件などを設定
- 帯電・挙動の観察:付着・跳ね返り・分離方向などを確認し、条件を微調整
- 分離方法の確立:回収箱の配置、分離境界、前処理(乾燥・ふるい等)を最適化
簡易静電選別装置の用途
- 『ペットボトルの本体』と『包装ラベル』の選別
- 食品の中に混入した異物の除去(髪の毛,糸くず等)
- 葉たばこの『葉』と『フィルター』の分別
- 『肥料』と『不純物』の分別
- 各種選別実験(プラスチック,乾燥植物等)
適用しやすい対象(例)
- 乾燥状態で扱えるもの(水分が多いと帯電が安定しにくい場合があります)
- 材質差・表面差がある混合物(例:ラベル材と本体材の組合せ など)
- 粒径や形状が揃っている(分離境界を作りやすい)
リサイクルでの活用
廃棄ペットボトルは、リサイクル工場で細かく粉砕されます。この時、粉砕物にはペットボトルに付いている包装ラベル等の不純物が混入しています。
リサイクルする為にはそれらを除去することが不可欠です。
そこで利用されるのが静電選別装置です。
よくあるご相談
- 「どのくらい分離できる?」:対象物の条件によって大きく変わるため、まずは試験条件を設定し評価します
- 「湿度が高い環境でも可能?」:条件次第ですが、乾燥・前処理や装置構成の工夫で安定化できる場合があります
- 「対象物に合わせた装置にできる?」:回転ドラム/搬送、回収方法、バー配置など含めて設計をご提案可能です
お問い合わせの際にあるとスムーズな情報
- 対象物の材質(混合している材料名)
- 粒径・形状(粉砕品/フレーク/繊維状など)
- 混在率(どの程度混ざっているか)
- 乾燥状態(含水率、保管状況、湿度環境)
- 目的(異物除去/材質選別/研究評価 など)
目的や対象物を伺い、試験の進め方(条件出し)や装置構成の方向性をご案内します。お気軽にご相談ください。