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製造現場で機能する静電気の除去方法 ─ 静電気歴56年の専門家が解説

2025/12/16

< 記事の信頼性について >

本記事は、静電気技術の専門メーカーである株式会社グリーンテクノの担当者が制作・監修しています。

株式会社グリーンテクノは、1969年創業。
静電気の「発生・帯電・放電」に関する装置の研究開発・製造・販売を一貫して行う専業メーカーとして、50年以上にわたり、製造業・研究機関・大学など多様な分野の課題解決に貢献してきました。

実際に現場での課題対応を行っている担当者が、導入経験や技術知見をもとに執筆しており、高い技術的信頼性と実用性を担保しています。

 

はじめに──なぜ製造現場で静電気の除去方法が重要か

製造現場では、静電気による異物付着・電子部品の破壊(ESD破壊)・火災や爆発など、見えないトラブルが多発します。

これらは目に見えず、発生のタイミングが不規則であるため、「原因不明の不良」として放置されてしまうことも少なくありません。

 

静電気対策の基本は、「発生させない・溜めない・放電させない」という3原則です。

本記事では、グリーンテクノが長年培ってきた静電気制御の知見をもとに、現場で実際に機能する静電気の除去方法と選定指針を解説します。

 

静電気の発生原因から、最適な除去方法を考える

静電気は、物体間の電子の移動によって生じる電荷の偏りです。

発生の主な要因には以下の4つがあります。

さらに、帯電のしやすさは「素材(導電体/絶縁体)」「環境条件(湿度・温度)」にも大きく左右されます。

たとえば乾燥した冬季や絶縁体の搬送ラインでは、帯電が蓄積しやすくなります。

原因が異なれば、有効な除電方法も変わります。

したがって、まず「どの工程で・どの素材が・どんな条件下で」帯電しているかを把握することが、最適な除電方法を選ぶ前提となります。

 

製造現場で今すぐ取り組める静電気の除去方法【基礎】

静電気除去の第一歩は、『シンプルな環境改善と装置のメンテナンス』です。

すぐに始められる基礎対策として、以下の項目が挙げられます。

 

1.アース(接地)を取る

 導電体に蓄積した電荷を地面に逃がす基本的な方法。アースの断線や抵抗値の劣化がないか定期点検を行う。

2.湿度を管理する

 相対湿度60%前後を保つことで、帯電の発生を抑え除電効果を高める。

3.帯電防止剤/帯電防止フィルムの使用

 絶縁体表面の電荷を分散させる薬剤やフィルムを活用する。

4.動作条件の見直し

 摩擦・剥離・搬送速度など、帯電を助長する要因を調整する。

これらの対策を行うだけでも、静電気トラブルの多くを減らすことが可能です。

 

イオナイザーを用いた静電気の除去方法

静電気をより効果的に除去するには、イオナイザー(除電器)の活用が有効です。

イオナイザーは、コロナ放電を利用して生成したプラス・マイナスのイオンを空気中に放出し、帯電を中和します。

主なタイプと用途

除電バー:ライン上のフィルム搬送やロール部の広範囲除電

除電ファン:作業エリア全体の除電

除電ガン:局所的な除電、試験・検査時の使用

除電装置を適切に導入することで、異物付着の低減・歩留まり改善・静電気による不良防止など、多くの効果が得られます。

 

静電気の除去効果を評価する方法(測定・可視化)

静電気対策は「効果の見える化」が欠かせません。

代表的な評価方法は以下の通りです。

可視化によって「どの工程に重点的な除電が必要か」を判断でき、除電装置の設置位置や条件最適化に役立ちます。

 

導入時に押さえる静電気対策の安全対策と運用方法

イオナイザーなどの除電装置は高電圧を利用するため、安全面の管理が重要です。

  1. 絶縁設計・アース点検:感電やリーク防止のため、定期点検を実施
  2. 電極・ブラシの清掃:放電効率を保つため、粉じんや汚れを除去
  3. メンテナンス計画:定期交換・動作チェックをルーティン化
  4. 作業者教育:取扱い手順やESD保護対策を徹底

安全な運用体制を確立することで、装置性能を最大限に引き出し、トラブルを未然に防ぐことができます。

 

静電気のトラブル対策は、除去方法を入れるだけでは不十分

静電気トラブルを根本的に防ぐには、除電装置を導入するだけでは不十分です。

多くの現場では

「除電バーを取り付けたが効果が安定しない」
「異物付着が一時的に減ったが再発した」

といったケースが少なくありません。

 

その原因は、静電気の発生条件を正しく把握できていないことにあります。

静電気は、素材・湿度・ライン速度・設備構造など、わずかな違いで挙動が大きく変わる現象です。

そのため、単に装置を入れても「本当にどこで帯電し、どの電荷レベルで放電しているのか」が分からないままでは、対策効果を長期的に維持できません。

 

再現テストで“現象を見える化”する

グリーンテクノでは、帯電装置を使った再現テストにより、現場で発生している静電気現象を安全に再現し、

「なぜその工程で静電気が発生しているのか」「どの条件で再発するのか」を明確にします。

 

この再現評価によって、

 

といった、実践的な改善ステップが可能になります。

 

グリーンテクノの支援で“確実に効く”除電対策へ

除電装置や帯電防止処理は、あくまで「手段」であり、

本当に効果を出すには 現象の理解と条件設計 が不可欠です。

 

グリーンテクノは、帯電・放電現象を安全に再現できる評価環境を備えており、

実際の製造条件を想定したテストを通じて、再現→検証→改善 のプロセスをサポートします。

 

単なる「装置導入」ではなく、

「装置を正しく機能させるための検証支援」まで一貫して行うことで、

現場で本当に“効く”静電気対策を実現します。

静電気でお困りの方は、是非一度ご相談ください。

[お問い合わせはこちら]

 

よくある質問(FAQ):静電気の除去方法に関する疑問

Q1. 冬にトラブルが増えるのはなぜ?

乾燥により空気の絶縁性が高まり、電荷が逃げにくくなるためです。

 

Q2. 湿度管理だけで十分ですか?

ある程度の効果はありますが、樹脂やフィルムなど絶縁体には不十分です。イオナイザーなどの除電装置との併用が望ましいです。

 

Q3. 除電装置で逆に放電リスクはありませんか?

適切な設定とアース管理を行えば問題ありません。コロナ放電の電流は微小で、安全に運用できます。

 

Q4. 導入後の効果を確認するには?

導入前後で電位測定を行い、除電時間や残留電位の変化を比較します。

 

まとめ──静電気の除去方法は「対策と検証」が最重要

静電気は目に見えず、トラブルの原因が静電気であることを見つけることも難しいケースがあります。

そのため静電気トラブルを防ぐには、除去するだけでは限界があります。

発生源を抑える「基礎対策」
効率的に電荷を中和する「除電装置」
効果を確認する「検証」

などを組み合わせることで、はじめて安定した成果が得られます。

 

静電気は「防ぐ」だけでなく「管理する」時代へ。

グリーンテクノは、静電気制御の専門家として、現場に最適な除電環境づくりを支援していきます。

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