コロナ帯電方式の帯電バーと高電圧電源を用いて、不織布へ電荷を付与し、エレクトレット化(電荷を保持した状態)を狙う際の「装置側の要点」(電界条件、ムラ低減、再現性、安全運用)を整理したページです。材料条件・環境条件で結果が変わりやすいため、当社では帯電装置側(電源・電極・アース・安全運用)の観点でご相談を承ります。
※重要(当社の対応範囲について)
当社は静電気・高電圧機器(帯電バー/高電圧電源)のメーカーであり、フィルター捕集効率などの性能評価設備・規格試験設備は保有しておりません。そのため、材料配合・繊維構造・規格に基づく性能保証など、材料・評価の作り込みに関する個別具体のご相談には十分にお答えできない場合があります。本ページは帯電処理を行うための装置構成と安全上の注意点の情報提供を目的としています。
「実用事例ページ(/usage/nonwoven-electret/)」は、導入イメージ(どんな狙い・効果が期待されるか)を中心に紹介しています。
一方、本記事は帯電処理を成立させるための装置側の要点(電界条件、ムラ低減、再現性、安全運用)に焦点を当てています。
エレクトレット化(エレクトレット帯電)とは、不織布などの材料に電荷を付与し、できるだけ長く保持させることを狙う処理です。用途によっては、材料が帯びた電荷の作用により、微細粒子の捕集性向上などが期待されるケースがあります(効果は材料・構造・環境条件で変動します)。
コロナ帯電方式では、帯電バー(電極)とワーク(不織布)間に電界を形成し、コロナ放電により電荷を付与します。装置側では、単に電圧を上げるだけでなく、「狙った電界条件を安全に・安定して作る」ことが重要です。
エレクトレット化では「必要以上に強い条件」をかけるよりも、ムラを抑えて安定して付与する方向で条件を組む方が、検討が進めやすいことがあります。まずは、現場で管理しやすい条件(距離・速度・アース・安全対策)を整えたうえで、電圧レンジや極性を詰めていきます。
既存ラインで帯電処理を検討する際、装置側では下記のような点が詰まりやすいポイントです。
当社装置の特徴として、帯電バーとコントローラ間の接続に高圧ケーブルを使用しない構成のため、既存ラインへの組み込み検討を進めやすい設計です(安全基準に沿ったアース・接触防止を前提)。
帯電装置(GTシリーズ)は可変機能付きの高電圧電源のため、目的に応じた電圧条件で検討できます。不織布の幅・ライン仕様・安全制約に合わせ、電源と帯電バーの組み合わせをご提案します。
ワークの形状や材質、設置スペース、安全要件など、詳細はお気軽にご相談ください。
不織布幅やライン仕様に合わせ、電極長さ・取付方法・安全カバー等を検討します。帯電ムラを抑えるには、電極位置・距離・受け側の導体構成(アース)の整理がポイントです。
帯電処理は、材料(PP/PE、複合、添加剤有無)、目付、表面状態、環境条件(特に湿度)により結果が変動します。比較・評価を行う場合は、条件(距離・速度・受け側導体・接地・湿度など)をできるだけ揃えたうえでご確認ください。
A. 可能な範囲で、①不織布の種類(材質・目付・幅)、②搬送の有無と速度、③設置スペースと距離の目安、④受け側(ローラ等)とアースの取り方、⑤安全条件(カバー設置可否・可燃物の有無)を共有いただけると整理が早いです。
A. 装置側では、まず距離・平行度、次に受け側導体とアースの整理が優先です。そのうえで、電圧レンジ・設置位置・搬送速度を詰めると、原因切り分けが進みやすくなります。
A. 表面処理や添加剤により、帯電のしやすさ・保持が変わります。条件検討が必要になることが多いため、処理の有無や分かる範囲の情報をご共有ください(当社は装置側の観点で整理します)。
A. アースの確実な接続、接触防止(カバー・柵)、表示、立入管理、手順化(電源OFF確認・残留電荷への配慮)が重要です。可燃性雰囲気では使用できません。現場の安全基準に従い、監督者の管理下で運用してください。
不織布の種類やライン条件により、最適な条件(距離・設置位置・電圧レンジ・安全対策)が変わります。分かる範囲で情報を添えてご相談ください。
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