パチンコ台の静電気トラブル対策|玉詰まり・誤作動を「帯電で再現」して原因検証
乾燥環境で起こる玉の引っかかり(玉詰まり)や誤作動――。現場で起きる静電気トラブルは「再現できない」と原因特定が進みません。本ページでは、帯電装置で静電気現象を意図的に再現し、検証と対策につなげる考え方をご紹介します。
課題(よくある静電気トラブル)
- 乾燥した環境で玉がスムーズに流れず、レールに引っかかる
- 内部や盤面で静電気が発生し、玉詰まりや誤作動につながる
- 現場で静電気現象を再現して確認することが難しく、原因の切り分けに時間がかかる
使用例|帯電で「現象を再現」して検証する
パチンコ台の静電気帯電試験のイメージ 帯電ガン(非接触)で対象箇所に電荷を与え、玉の挙動・詰まり・誤作動を再現します。再現できれば、対策案(導電化・アース・材料変更・構造変更など)の効果比較が進めやすくなります。
- 玉詰まりが頻発するレール部に帯電させ、詰まり現象を再現して原因を切り分け
- 盤面上で玉の動きを妨げる静電気現象(吸着・まとわり)を再現
- 内部ユニットの誤作動を誘発しうる帯電状態を再現し、発生条件を検証
- 湿度・材質・表面状態の違いによる影響を比較(条件を揃えた評価が可能)
現象再現が有効な理由
静電気トラブルは、同じ機種・同じ構成でも湿度や材質、アース状態で発生し方が変わります。帯電状態を意図的に作れると、「どこで」「何が起点で」「どう変えると改善するか」を段階的に整理でき、対策の妥当性を確認しやすくなります。
導入効果(期待できる変化)
- 原因特定のスピード向上:再現→観察→対策検証の流れが作りやすい
- 対策の妥当性を説明しやすい:現象を見せられるため、現場共有が進む
- 比較評価がしやすい:同じ条件で複数案(材料・構造・アース等)を検証できる
メリット(試験方法としての強み)
- 非接触で帯電:対象物に物理的な負荷をかけにくい
- 狙った箇所に帯電:レール部・盤面・内部など、検証したいポイントに絞れる
- 可搬性:設備を大きく変えず、試験・検証を進めやすい
使用装置(例)
小型高電圧電源 GTシリーズ(GT80/GT100)
- 最大出力電圧:~80kV、~100kV
- 最大出力電流:~80μA
コロナ帯電ガン(非接触帯電)
帯電ガンは、対象箇所へ電荷を与えて現象再現のトリガーを作る用途で活用できます。検証目的(玉詰まり再現/誤作動再現/条件比較)に合わせて、帯電方法と安全対策を整理して進めます。
注意事項(安全・運用)
高電圧機器を扱う評価・検証は、必ず施設・社内ルールに沿って安全管理下で実施してください。アース(接地)や接触防止は安全だけでなく、結果の再現性にも影響します。なお、可燃性ガス雰囲気では使用できません。
- アース(接地):接地状態は現象の出方・再現性に影響します(疑わしい箇所も含め確認推奨)
- 接触防止:カバー・柵・表示などで作業者が触れない運用を徹底してください
- 手順化:電源OFF確認、残留電荷への配慮(放電確認)を含め、手順を明文化してください
- 条件管理:湿度・材質・表面状態で結果が変動するため、比較時は条件を揃えてください
遊技機メーカー様・メンテナンス会社様・品質保証部門様などで、静電気トラブルの検証用途としてご相談いただくケースがあります。目的に合わせて、帯電方法・安全運用・装置構成の観点でご案内します。分かる範囲で、下記情報を添えてご相談ください。
- 現象:玉詰まり/誤作動/盤面での挙動不良 など(発生箇所の目安も)
- 発生条件:季節(乾燥期)、湿度、発生頻度、再現性の有無
- 対象部位:レール部/盤面/内部ユニット など(材料・表面状態が分かれば併記)
- アース状況:接地の有無、疑わしい箇所(筐体・治具・金属部など)
- 検証の目的:原因切り分け/対策案の比較/社内説明用デモ など
- 安全条件:作業スペース、接触防止の可否、可燃物の有無